自費診療とは
診療には保険診療と自費診療があります。このうち保険診療では、患者様の負担は治療費の一部のみで、残りは国や自治体などが負担しています。一方、自費診療は、治療費の全額を患者様が負担するものになりますが、保険診療の枠組みにとらわれずに治療が行えます。
当院で行える主な自費診療
男性ホルモン型脱毛症
(AGA: Androgenetic Alopecia)
遺伝的要因やホルモンの影響により発症します。AGAは、男性では特に頭頂部や前頭部の髪が徐々に薄くなるのが特徴で、進行すると完全なハゲに至ることがあります。
原因
男性ホルモンであるテストステロンから生成されるジヒドロテストステロン(DHT) がAGAの進行に深く関与しています。DHTが毛根に作用することで、毛包が縮小し、髪の毛が徐々に細く短くなります。DHTには2種類の型があります。
これらのホルモン異常には遺伝も関与しているといわれ、家族内で同じような症状の方がいる場合リスクが高まるといわれています。
症状
男性:前頭部の生え際が後退し、頭頂部の毛が薄くなることから始まります。進行すると、部分的または全体的な脱毛に至ることがあります。前頭部や頭頂部が薄くなる原因にはDHTtypeⅡが関係しており、薄くならない後頭部や側頭部にはDHTtypeⅠが関係しているといわれています。
治療
当院では主に薬物療法を行っています。
- ミノキシジル
- 脱毛を遅らせたり、髪の再生を促進したりする外用薬。
- フィナステリド
- DHTの生成を抑える経口薬で、特に男性に使用されます。
心理的影響などが強く自己評価や自信に影響を与えることがあり、多くの人が治療を求める原因となっています。個人差はありますが早期に治療を始めることで、AGAの進行を遅らせ、髪の密度を維持することが可能になります。
勃起不全
(ED: Erectile Dysfunction)
性的興奮があるにもかかわらず、十分な勃起を得ることができない、またはその状態を維持できない状態をいいます。これは一時的なものから慢性的なものまで、さまざまな形で現れることがあり、男性の性機能に大きな影響を与えます。
原因
EDの原因は、身体的、心理的、あるいはその両方の要因によるものがあります。
身体的要因
動脈硬化や高血圧、糖尿病などによって 血液の流れが不十分な場合、勃起を得ることが難しくなります。また、脳卒中や多発性硬化症、前立腺の手術後など勃起を制御する神経に障害があると、勃起が困難になります。そのほかにはテストステロン(男性ホルモン)の低下やホルモンバランスの乱れ、抗うつ薬やアルコールなどがEDの原因となることがあります。
心理的原因
ストレスや不安といった精神的なプレッシャー(うつ病やパートナーとの関係など)が原因で、勃起不全が生じることがあります。
治療法
EDの治療法は、原因や重症度に応じて異なりますが当院では主に薬物療法を行っています。
- 経口PDE5(ホスホジエステラーゼ)阻害薬
- バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)などが一般的です。これらの薬は、性的刺激に応じて勃起を促すために使用されます。
男性の自信や自己イメージに大きな影響を与えることがあり、パートナーとの関係にも影響を及ぼすことがあり、症状がある場合は専門医に相談することが推奨されます。